里親奨学金という可能性

差別や人権に関してより直接的に活動している当事者運動やNGOは、既にインド国内や国際レベルに多くありますが、マイノリティ・貧困層の子ども達に長期的かつ質の伴った教育の機会を提供しようとする取り組みはそこまで多くありません。この点でISSYOインド里親奨学金事業は、当事者のニーズ、既存の取り組みと制度の間のギャップを埋めるという意味も持っています。それは構造的・複合的差別と貧困に直面した一人ひとりのためのものであり、それぞれが自分の道を選び、困難に立ち向かいながら自分の人生を歩んでいくことを可能にするためのものです。

また「里親」奨学金という名に記された通り、この事業は単に一方的かつ経済的なものではなく、支援する側とされる側が里親と里子として特別なつながりを持ち、お互いに顔の見える関係の中で一緒に歩んで行く支援の形を基本にしています。このつながりは里親、里子双方にとってお互いの国や状況について学び合い、それぞれの人生をより深く共有し合う機会も作り出します。それはまた、「家族」として様々な局面において助け合い、人生を通してより長期的かつ持続的に成長していく可能性を持っています。

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