RIDER図書室

インド、特にISSYOが活動する農村部やマイノリティ・貧困層の人々が暮らす地域では、子どもたちの普段の生活の中で、「本」というものに接する機会がほとんどありません。財政的に書物を購入する余裕がない、というのも一因ですが、農村部には雑誌や新聞以外を扱う本屋さん自体がほとんどありません。特に絵本をはじめ、幼児や小学校低学年を対象とした本に関しては、現地で手に入るものは、ヒンズー教にまつわるものや、インドの主要社会の価値観が強く反映されたものが主体で、内容にも偏りがあり、質も良もかなり限られたものになっています。

また、教科書なども含め、仮に何らかの本を所有していても、家の中にきちんと書物を保管するスペースのある家庭は少なく、例えば家族、友人、知人その他複数で共有、という場合が多くあります。そのため書物の老朽化も早く、紛失も度々起こっています。このような環境では、悪循環的に本を重要視しなくなり、ますます本に対する需要や接する機会が減ります。同時に、子どもたちが落ち着いて宿題や読書を出来るスペース、子供部屋や勉強用の机などのある家庭もほとんどありません。

このような背景から、RIDERセンター拡充事業の一環として、2018年10月にRIDER図書室を作りました。ここではホステルに住む子どもたちを初め、センターを訪れる子どもたちが読書や勉強をしています。本を読みたいののに読めなかった子どもたちは頻繁に図書室を訪れています。