設立経緯・会則

私はこれまで国際人権NGOスタッフ、人権コンサルタント・トレーナーとして、アジアとヨーロッパ各地で差別や人権問題に関わってきました。実際の状況やそこにいる人々のニーズはそれぞれ違い、活用可能な資源も限られている場合がほとんどでしたが、現場の当事者に最大限還元できる取り組みを心がけながら、草の根、国、国際レベルで、その都度当事者やNGO、時には政府や国連機関などとも協力しながら活動をしてきました。

それぞれの現場では、根深くはびこる差別やその他の人権問題、貧困を前に、部分的に何かできたという時もありましたが、これらは一朝一夕で全てが解決するような問題ではありません。社会や法律、さらに政府や差別をする側にも変化が必要です。大きな壁を前に何をしていいのか、何ができるのか分からない時もありました。また差別を受けているグループやその運動の中にさらなる差別や排除が存在していることも稀ではありません。そのような複合的差別の結果、より脆弱な立場に立たされた人たちにも多く出会いました。しかしそんな、最もニーズを持った人たちのところには既存の公的資源やサービスはおろか、NGOの支援すら届いていないことがほとんどでした。またせっかくの取り組みや資源があるのに、それが現場から離れ、届くべきところに届いていない、または特定のところに過剰に集中し逆に腐敗してしまっているケースもありました。

各地の現場で複合的差別に直面した人たちに出会い、そんな状況を目にする度に何かできないだろうかと思っていましたが、ずっとうまい道が見つかりませんでした。ただ、今すぐに何かできなくとも、つながり、考え続けることでいつか何かできるかもしれない、探し続ければ何か見つかると思いながらやってきました。

模索しながら、学び、つながって、一歩一歩やってきましたが、このNGOはその積み重ねの中でやっと見いだした一つの可能性です。複合的差別に直面した一人ひとりが立ち上がり、自分の世界を変えていくため、長期的な支援を最も必要とした人たちのところへ、より効果的に届けるため、ISSYOの設立に至りました。

2015年1月 ISSYO代表 白根大輔

ISSYOの会則はこちら(PDF 590KB)です。